ぼくは35歳のときに悪性リンパ腫と診断され、抗がん剤治療を経験しましたが治療は予想以上につらく、しんどいものでした。
最近だと、競泳の池江璃花子選手が白血病を公表し、治療のつらさを語っています。
思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍
しんどいです。
三日間以上ご飯も食べれてない日が続いてます。
でも負けたくない— 池江 璃花子 (@rikakoikee) March 6, 2019
ぼくが受けた抗がん剤の種類は「ABVD療法」という、古典的ホジキンリンパ腫の標準治療で用いられる抗がん剤でした。
抗がん剤治療には様々な副作用が出ることは知っていましたが、これほどまでにつらく、しんどいものだとは思わなかったので、その時の体験談を書こうと思います。

僕の抗がん剤治療スケジュール
抗がん剤の種類にもよりますが、ABVD療法は2週間おきに1回投与し2回投与で1クールとなります。
ぼくの場合はホジキンリンパ腫ステージ2で比較的早期発見ということもあり、抗がん剤治療4クール(全8回)の抗がん剤投与が予定されていました。
1回目は副作用の出方を見るため入院での投与。
2回目以降は通院外来での投与となり、通院で抗がん剤治療ができると初めてしりました。
しんどかった副作用
抗がん剤の主な副作用は沢山あります。
しかも、すぐ現れる症状から時間差で現れる症状など様々でした。
- 吐き気
- 食欲不振
- 便秘
- 脱毛
僕がABVD療法を受けるなかで、一番しんどかったのは「血管痛」でした。
ダカルバジンという薬品が血管を刺激し、激痛が走ります。
投与中はあまりにも痛く、看護師さんにいろいろな対応をしてもらいました。
次にしんどかったのは吐き気です。
抗がん剤投与前に吐き止めの薬を飲むことで、投与中の吐き気をおさえるんですが、4回目の投与(2クール目)ぐらいから吐き止めを飲んでも、吐き気が治まらなくなってきたんです。
その後日常生活でも、ご飯の匂いや、洗剤の匂いなど、あらゆる匂いに敏感になり吐き気をもよおす様になってしまいました。
これは非常につらかったです。
次の投与のことを考えるだけで、フラッシュバックし吐き気。毎日これの繰り返しでした。
合わせて、投与でダメージを受けている血管痛の痛みも常に襲ってきます。

しんどすぎて途中で中止した経緯
ついに、3クール1回目の抗がん剤投与中に事件は起こります。
投与前から吐き気がおさまらず、投与が始まるやいなや数回吐きました。
当然ですが処方された薬はちゃんと飲んでいましたが、投与中はもちろん、日常生活でも吐き気をもよおす様になっていき、本当に辛かったです。
予定していた4クール前に治療をやめるのはダメなんじゃないか・・・。家族とも相談し相当悩みましたが、もう辞めたい気持ちが強くなり、主治医の先生に相談しました。
ぼく:「もうつらすぎて出来ません・・・」
先生:「4クール終わってませんが、一度ここでPET検査してみましょう。その内容次第で中止も検討します」
と言って頂けました。
先生いわく、つらすぎて自殺される方も多くいらっしゃるようです。
幸いにもPET検査の結果、腫瘍はキレイに消え去っていたので放射線治療に切り替えることが出来ました。
つらすぎたら主治医と相談しましょう
人によって副作用の症状は異なると思います。
抗がん剤治療は長引くほど、体にも相当負担がかかるので些細なことでも主治医に話し相談したほうがいいと思います。
あなたの、一日でも早い回復を祈っています。
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